ブチャラティの新作マグノリアブローチ
イタリアの高級ジュエリーブランド、ブチェラッティは先日、ブチェラッティ家の三代目、アンドレア・ブチェラッティが手掛けた3つの新作マグノリアブローチを発表しました。3つのマグノリアブローチは、雄しべにサファイア、エメラルド、ルビーがあしらわれ、花びらには独自の「セグリナート」技法を用いた手彫りが施されています。
ブチャラティは1930年代初頭から1940年代初頭にかけて、主に銀製品に「セグリナート」と呼ばれる手彫り技法を採用しました。しかし、その後20年間で、ブチャラティはこの技法をジュエリー制作に広く応用し、特にブレスレットやブローチの葉、花、果実のパーツの研磨に用いました。この彫刻技法は、異なる方向に重なり合う多数の線が特徴で、花びら、葉、果実の質感にリアルで柔らかく有機的な印象を与えます。

セグリナートと呼ばれる手彫りの技法は、ブチェラッティのクラシックで象徴的なマグノリア・ブローチ・コレクションに存分に活かされています。マグノリア・ブローチは1980年代にブチェラッティのジュエリーコレクションに初登場し、そのハイパーリアリズムなスタイルはブランド独自の美的感覚を体現しています。
ロンドンのサーチギャラリーで、ブチェラッティの新作マグノリアブローチ3点が展示されているのは特筆に値します。さらに、ブチェラッティは、ブランドの歴史に名を刻むハイパーリアリズムなフラワージュエリーブローチ3点も展示しています。1929年の蘭のブローチ、1960年代のデイジーのブローチ、そして1991年に発表された同コレクションのベゴニアのブローチとイヤリングです。


ティファニー ジーン スローンバーガー ハイジュエリーコレクション「真珠の上の鳥」
「バード・オン・ストーン」は、ティファニーが数年にわたり精力的に推進してきた、クラシックなハイジュエリーデザインとブランド文化の知的財産です。
ティファニーの伝説的ジュエリーデザイナー、ジャン・シュランバージェが1965年に制作した「バード・オン・ア・ロック」は、黄色いオウムにインスピレーションを得た「バード・オン・ア・ロック」ブローチとして初めて誕生しました。イエローダイヤモンドとホワイトダイヤモンド、そしてカットされていないラピスラズリがセットされています。
バード・オン・ストーン・コレクションを一躍有名にしたのは、1995年に制作されたイエローダイヤモンドの「バード・オン・ストーン」です。当時のティファニーのジュエリーデザイナーが、伝説的な128.54カラットのティファニー・イエローダイヤモンドにセットし、パリ装飾美術館で開催された巨匠ジャン・ストロンバーグの回顧展で一般公開されたこのイエローダイヤモンドは、世界で初めて一般公開されたダイヤモンドとなりました。「バード・オン・ストーンは、ティファニーを象徴する傑作となりました。

ティファニーは過去3年間、戦略の転換とさらなる商業化を経て、「バード・オン・ストーン」をブランドにとって重要な文化的アイコンへと成長させてきました。その結果、「バード・オン・ストーン」のデザインは、高品質なパールを含むより幅広いカラージュエリーに採用されるようになり、2025年の新作「バード・オン・ストーン・ウィズ・パールズ」は、メキシコ湾岸地域産の天然野生パールを特徴とするコレクションの第3弾となります。2025年新作「バード・オン・パール」コレクションは、シリーズ第3弾として、ティファニーがコレクターから入手したメキシコ湾岸地域産の天然野生パールを使用しています。
新作「バード・オン・パール」ハイジュエリーには、ブローチ、イヤリング、ネックレスなど、多岐にわたります。バロックパールやティアドロップパールの上に優雅に鳥が止まっている作品もあれば、パールが鳥の頭部や胴体へと姿を変えたデザインもあり、自然なエレガンスと大胆な創造性が融合しています。パールの色合いと深みのグラデーションは、春の柔らかさと明るさ、夏の温かさと輝き、秋の静寂と深みといった四季の移り変わりを想起させ、それぞれの作品が独自の美しさと魅力を放ちます。

投稿日時: 2025年4月12日